ホッチキス
ホッチキスとは?
ホッチキスとは、コの字型の針で束ねた用紙を閉じ合わせる文具です。テコの原理を用いて作られたホッチキスは、改良が施され続け今では非常に少ない労力のみで楽々と製本したり、紙を閉じ合わせることができます。
現在文具としては主に小型・中型・大型の3種類のホッチキスが使用されており、そのほかにもダンボール箱に用いるタイプのものや、医療現場で傷口の縫合に使用されているタイプのホッチキスも存在します。
ホッチキスの歴史について
英語では実は「ステープラー」と呼ばれている文具であるホッチキスですが、何故日本ではホッチキスという名称が定着してしまったのでしょうか?一説には、機関銃の発明者であるベンジャミン・バークリー・ホッチキスがホッチキスを発明したからとあります。
しかし実際には、彼の時代には既にホッチキスの様な文具は他に存在していた様です。確かに彼の親族であるE.H.ホッチキスがアメリカのコネチカット州にて、ホッチキスの製造販売をしていましたが、それがB.B.ホッチキスが発明した文具かどうかは定かではありません。
日本には明治36年になって初めて、E.H.ホッチキス社の製品が輸入されました。このことが、現在私たちが「ホッチキス」としてこの文具を呼ぶ由縁となっているのかも知れません。
その後、日本でも明治45年に垣内清八氏や大正元年には天野修一氏らが、国産のホッチキスを考案しました。しかし国内生産される様になったのは大正7年からで、<ハト印>や<コスモス印>などが誕生し、これが現代とはやや形の異なる初期の国産ホッチキスの始まりとなりました。